鍵の基本的な種類とその名称について

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鍵の基本的な種類と名称

鍵の基本的な種類と名称

玄関の鍵、金庫の鍵、部屋の鍵・・・
鍵は私たちの生活になくてはならない存在ですよね。

そんな身近な鍵のこと、あなたはどこまでご存知でしょうか。

見た目は単純に見えてしまう鍵ですが、実はとても複雑で精密にできており、種類もたくさん存在しています。

この記事では、生活に欠かせない「鍵」の、基本的な種類と名称にスポットライトをあててご紹介していきます。

身近な鍵のあれこれを知って、あなたのお家の防犯対策の一助になれば幸いです。

1.シリンダーの種類

シリンダーの種類

シリンダーとは、鍵を抜き差しする鍵穴の部分のことをさします。

シリンダー内部には外筒と内筒が存在し、そのシリンダー専用の鍵をさし込むことで内筒が動き、鍵をかけたり開けたりすることができる、という仕組みになっています。

シリンダーにも様々な種類がありますが、ここからはそんな、シリンダーの種類について解説していきます。

1-1.ピンシリンダー

ピンシリンダー

ピンシリンダーは、さし込むほうの鍵のギザギザ部分が片方だけにある鍵のことをいいます。

ピンシリンダー内部にはピンタンブラーという障害物が存在し、合わない鍵をさし込むとシリンダーの回転を防ぐ役割を担っています。

そこに専用の鍵をさし込むとピンタンブラーが鍵の凸に合わせてぴったりとはまり、ピンタンブラーのシャーラインと呼ばれるラインが合うことで、内筒を回転させることができ、解錠できる仕組みになっています。

しかし、ピンシリンダーはつくりが単純であるため、防犯性はとても低く、ピッキングだと早くて数秒で解錠されてしまうこともあります。

使用している鍵がピンシリンダーである場合は、より防犯性の高い鍵への交換や、補助錠を取り付けるなど、防犯の強化をおススメします。

1-2.ディスクシリンダー

ディスクシリンダー

ディスクシリンダーは今も多くの家で使用されているシリンダーの一つです。

見た目の特徴は、さし込む方の鍵の両側面にギザギザの凹凸があり、鍵穴が縦方向の「くの字」になっていることが特徴です。

ディスクシリンダーの「ディスク(円盤)」は、シリンダーの中にあるタンブラーが円盤状であることが由来となります。
ピンシリンダーと違いタンブラーは内筒側にあり、合わない鍵を挿すと外筒に引っかかることで開かない仕組みになっています。
専用の鍵をさし込むとタンブラーが全て内筒側に収まり、シアラインが揃うことで解錠する事が出来ます。

価格も安く、修理も簡単ですが、ディスクシリンダーも構造が単純であるため、ピンシリンダーと同様に防犯性が低く、過去に多くのピッキングの被害にあったシリンダーでもあります。

この鍵を使用されている場合も、防犯強化は必須です。

1-3.防犯シリンダー

防犯シリンダー

ご紹介してきましたように、「ピンシリンダー」や「ディスクシリンダー」は防犯性が低く、特に玄関1ドアに鍵が一つしか付いていない場合、上記のどちらかのシリンダーだと犯罪者に狙われる確率が非常に高くなってしまいます。

シリンダーには防犯性の高いものもあり、セキュリティ対策を強化するうえでも、鍵の防犯性は高めておくことをおススメします。

ここからはそんな、防犯性の高いシリンダーをご紹介します。

ロータリーシリンダー

ロータリーシリンダーとは、ディスクシリンダーをより防犯性の高いものに改良したもののことをいい、タンブラーが軸を中心に回転するように動くためロータリーシリンダーと呼ばれています。

ロータリーディスクタンブラーを使用しており、鍵をさすとタンブラーの「切り欠き」というへこみの部分が、内筒から外筒へまたいで突き出ている、「ロッキンバー」と呼ばれる障害物の位置に揃うことで、ロッキンバーが内筒側へ引っ込み、解錠できるという仕組みになっています。

ピッキングに強く、防犯性の高いシリンダーの一つです。

ディンプルキーシリンダー

ディンプルキー

ディンプルキーシリンダーは、差し込む方の鍵の平面にくぼみが入っている鍵を使用することで解錠するシリンダーのことをさします。

シリンダー内部のピンが、上下左右斜めなど多方向についているものはピッキングに強く、防犯性の高いシリンダーです。

1-4.マグネットシリンダー

マグネットシリンダーは、見た目はディンプルキーに似ていますが、タンブラーとさし込む方の鍵に磁石が使用され、磁石の作用反作用の法則を利用していることが特徴です。

専用の鍵をさし込むと、各タンブラーとさし込む鍵の各極が反発しあい、内筒と外筒をまたいでいたピンが外筒におさまるため、解錠できるようになります。

マグネットシリンダーは、鍵とタンブラーが接触する必要がなく、内筒内にタンブラーが露出していないため、ピッキングの被害に合う確率はかなり低く、防犯性の高いシリンダーです。

しかし一方で、磁力が弱くなってしまったり、鍵からマグネット自体が脱落するデメリットがあります。

1-5.ウェーブキー

ウェーブキーとは、鍵の表面や裏面に波を打つような形の溝が彫られており、その見た目から「彫刻キー」と呼ばれることもあります。
これまでは主に高級車の鍵として使われてきましたが、現在は軽自動車の鍵や金庫にも使われるようになってきました。
また、鍵をさし込むときの感触が滑らかであるため、人気の高い鍵です。

しかし、シリンダー内部では、鍵の形状と同様の形を再現しなければならないなど、その精巧なつくりから、作成・複製に高い技術力が求められるため、取り扱いの出来る業者も少なく、諸費用も高くなってしまうことが難点です。

防犯性は高いですが、鍵を無くさないように細心の注意が必要な鍵です。

2.扉の錠前の種類

扉の錠前の種類

さて、ここからは「錠前」についてご紹介していきたいと思います。

錠前とは、鍵と錠をひとセットにした総称のことで、普段携帯し、鍵穴にさしこむ方のもの「鍵」扉に内蔵されていたり、扉に設置されている開閉装置一式のこと「錠」といいます。
一般的には錠のことも鍵ということが多いですが、正確にはこのように名称が付いています。

そんな錠前にも様々な種類があり、防犯性や耐久性も多様です。

錠前の種類を知ることで、ご自宅に合った錠前を探してみましょう。

2-1.空錠

空錠

空錠(からじょう)とは、鍵を用いて扉をロックする機能がない錠のことをさします。
ドアノブやレバーハンドルを回すだけで扉を開閉するもので、鍵で戸締りする必要のない扉に使用されます。

2-2.本締錠

本締錠

本締錠(ほんじまりじょう)はデッドボルト(鍵をさして回したときに出てくる錠からでてくる四角い部品)のみを備えた錠で、鍵またはサムターンで解錠します。

種類は2つあり、ケースロックと呼ばれる、扉に彫り込むタイプのものと、面付(めんつけ)と呼ばれる、扉の内側に箱錠(鍵の装置がワンセットになったもの)が露出しているタイプの2種類があります。

2-3.引き戸錠・戸先鎌状

シリンダーの種類

引き戸とは一枚の戸を左右どちらかに移動させて開く扉のことで、その引き戸の左右どちらかと接する壁の部分に設置する錠引き戸錠です。

また、戸先鎌錠とは、同じく引き戸に使用される錠前ですが、引き戸の戸先に取り付けてあるデッドボルトが、草刈りなどで使用する鎌の様な形状になっているため、そう呼ばれています。

引き戸は防犯性が低いため、鍵を増やすなどの防犯強化は必須です。

2-4.引違戸錠

引き違い戸錠

引違戸錠は引き戸錠とは違い、戸が両開きの玄関に使用され、戸と戸の真ん中に鍵を取付けるタイプの鍵となります。

ドアの隙間から工具をさしこまれたり、ガラスが張られた引き戸の場合、ガラスを割られてしまったり、扉の厚さが薄く鍵が短いためピッキングしやすいなど、引き戸の玄関には犯罪者に狙われやすいという面があるため、防犯性の高い引違戸錠を取り付ける・補助錠を取り付けるなどの対策が必要です。

2-5.プッシュ・プル錠

プッシュ・プル錠

プッシュ・プル錠とは、その名の通り、Push「押す」Pull「引く」動作で扉の開け閉めを行う錠前のことです。

一般的な錠前ですと、ドアノブやハンドルを回しあるいはひねり、それから押すあるいは引く、という2段階の動作が必要でしたが、プッシュプル錠はワンタッチでドアを解錠する事ができるため、お年寄りや小さなお子様にも操作しやすいのが好まれる点です。
また、基本的にシリンダーが2個装着されており、防犯性も高い錠前です。

2-6.面付箱錠

面付箱錠

面付箱錠はドアの「面」に錠を取り付けるため面付と呼ばれており、箱形の錠であることから面付箱錠と呼ばれています。

箱錠が室内側にあるため、バール破壊に対して非常に強く、防犯性が高いのが特徴で、集合住宅などで多く取り入れられています。

2-7.ケースロック

一般的に、扉に錠を彫り込むタイプの本締錠のことをケースロックといい、レバーやノブとシリンダーが別になっていることが特徴です。
日本語では「箱錠」といい、強度・耐久性が共に高いため、多くのドアで採用されている錠前です。

ドア表面に露出しているものがドアノブ・シリンダー・サムターンのみと、すっきりしたデザインです。

2-8.円筒錠

円筒錠

円筒錠は、握り玉式と呼ばれるドアノブについている錠前の一つで、鍵穴がノブの真ん中にある、円形の錠前のことをいいます。
ドアノブの中にはシリンダー錠が組み込まれており、デッドボルトがないのが特徴です。

トイレや個室等に使用されることが多く、室内側にあるドアノブ中央のユニバーサルボタンを中へ押し込むことでラッチボルトが固定され、通路側のノブが回らなくなることで施錠される仕組みです。

円筒錠はデッドボルトがないため、ドアノブ自体をもぎ取ってしまえばドアが開いてしまうこと、ラッチの強度も低く、バールなどをドアの隙間からさし込み、ドアを破壊してしまえば簡単に室内へ侵入出来てしまうこと、安価な物であればシリンダーを簡単に破壊する事ができることなどから、玄関には向かない錠であると言えます。

3.電子錠

電子錠

多数の人が出入りするオフィスなどで、室内への出入りを規制したい部屋や重要な部屋に設置されることが多いのが電子錠です。

電子錠は電池によって施錠・解錠の一連の操作がなされてる錠で、機種も豊富にあります。
鍵を持ち歩く必要がないことから、鍵を無くす心配もなく、使用者の登録やオートロックの設定ができるなど多機能なため、鍵の管理の軽減も出来る事がメリットです。

しかし、電池が切れてしまうと一時的に操作ができなくなってしまうことや、設置費用が安価ではないこと、オートロックに設定していて鍵を持たずに外へ出た場合は、中から締め出されてしまうことで解錠作業などに余計な費用がかさんでしまうことがデメリットです。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。

私たちに身近な「鍵」には、こんなにたくさんの種類があり、防犯性を高めるために日々進化しています。

鍵の知識を身につけることで、その扉や用途に合った防犯性の高いものを選択し、安心できる日常を過ごしましょう。