玄関の鍵交換は自分でできる?交換方法や費用相場を紹介

更新日:2022/11/30
玄関の鍵交換は自分でできる?交換方法や費用相場を紹介

玄関の鍵は、人々の安全や財産を守るために、欠かせないものです。

古いタイプの鍵、壊れかけの寿命が近い鍵などは、防犯力が劣るため、早めに安全性の高い鍵へ交換したほうが良いでしょう。玄関の防犯性に優れた鍵としては、ディンプルシリンダー錠、ロータリーディスクシリンダー錠などがあります。

近年は、物理的な鍵不要で開錠できる電子錠や生体認証錠などを導入するケースも増えてきました。

ただ、このような高性能の鍵は複雑な構造となっていることもあり、交換費用が割高になることも珍しくありません。

具体的にどのくらいの費用が必要なのかが気になる方も多いことでしょう。

そこで、本記事では、玄関の鍵交換費用の内訳、相場費用などについてお伝えします。 鍵交換時の注意点や自分で交換ができるかどうかについても触れていきますので、参考にしてみてください。

玄関の鍵交換にかかる費用とは?

「自分で作業するか」、もしくは「鍵業者へ任せるか」のどちらかを選ぶのかによって、玄関の鍵交換費用は大きく異なります。

鍵交換費用を安く済ませられるのは自力で作業することです。 自分で作業する場合だと、鍵本体などの部品代、工具代のみしかかからないからです。 DIYが得意な方で、少しでも鍵交換費用を節約したい方は、自力での取り付けを検討しても良いかもしれません。

反対に、鍵業者へ依頼する場合は、部品代のほかに、人件費や出張費などもかかることから、トータルでの費用が高くなりがちです。 具体的な鍵交換費用の内訳については、以下の通りです。

自力で交換作業する場合の費用相場

まずは自力で交換作業をする場合の費用相場を見ていきましょう。 自力で取り付ける際、失敗してしまうと、さらに費用がかかる可能性もありますので、注意してください。

鍵や部品代

自力で交換する際には、鍵本体、シリンダーなどの購入費用が必要です。 一般住宅の玄関用の鍵交換場合だと、ディンプルキーで10,000円~30,000円程度が相場です。 ピンシリンダーや両側がギザギザした鍵は、ディンプルキーよりも防犯面で劣るため相場よりも安くなります。また、ハイセキュリティのディンプルキーや電子錠はさらに相場が高くなりますので、選ぶ商品によってかなりの幅があります。 シリンダーごとの交換費用の相場については、後の項目を参考にしてみてください。

工具代

古い鍵を取り外す際や新しい鍵を設置する際には、プラスドライバーやマイナスドライバーなどの工具が必要です。 状況によっては、ペンチも揃えておいたほうが良いでしょう。新規設置の場合、鍵を設置するための穴をあけるためドリルやサンダーが必要になります。

また、鍵や部品を自分で購入する際には、事前に玄関のドアの厚み・長さなどを正確に測っておかなくてはなりません。 その際には、定規やメジャーなど長さを測る道具も必要です。 鍵業者に頼む場合は、業者のほうで専用工具を用意するため、これらの工具代はかかりません。

鍵業者を呼ぶ場合の費用相場

では次に、鍵業者を呼ぶ場合の費用相場を見ていきましょう。 あくまでも相場で、業者によって費用の幅がありますので、依頼をする前にしっかりと確認する必要があります。

作業料金(人件費)

作業料金の費用相場は、各業者によって異なります。 鍵交換1件あたりに対して、11,000円~16,500円くらいが作業料金の相場です。 基本的に1人の作業員が対応するケースがほとんどでしょう。 扉の加工が必要な場合、一日に何個も鍵を取り付けるなど複数人で対応する場合、夜間早朝の依頼、長時間の作業になる場合などは、作業料金が高くなりやすいです。あらかじめ依頼前にしっかり確認しておきましょう。

出張費や交通費

鍵業者へ依頼する際には、自宅まで来てもらうため、出張費や交通費なども必要です。 鍵業者によって、出張費や交通費は不要というところもあれば、ガソリン代や電車賃などがかかるところもあります。 遠方から業者を呼ぶ場合は出張費が高くなりがちです。 出張費用を安く抑えたいのであれば、自宅からできるだけ近い鍵業者を選ぶか、鍵業者を呼ぶ前に出張費について聞いておくことが良いでしょう。

その他の費用

鍵業者によっては、基本料金、見積料などを設定しているところもあります。 早朝や深夜に利用する場合は時間外料金、日曜日や祝日に利用する場合は休日料金をとる業者もあります。 そのほかに、独自のサービス料を請求する鍵業者もありますので、依頼をする前によく確認しておいたほうが良いでしょう。

シリンダーごとの交換費用の相場

鍵交換の費用は、シリンダーの種類によっても大きく異なります。頑丈で複雑な構造の鍵は、取り付けの際に手間がかかる場合や高度なテクニックが必要となることから、交換費用も高くなりがちです。

一般住宅の玄関で用いられている鍵としては、「ピンシリンダー」、「ロータリーディスクシリンダー」、「ディンプルシリンダー」などがあります。 これらのシリンダーのタイプ別に、鍵交換費用の相場について見ていきましょう。

ピンシリンダー

ピンシリンダー

ピンシリンダーは、いわゆるギザギザの鍵と呼ばれているものです。

鍵の片側に、山形の凹凸が付いています。 この凹凸が鍵穴内部にあるピンと合うことで開錠する仕組みとなっています。

鍵本体の費用は5,000円~10,000円程度、作業料金は10,000円程度が相場です。

ロータリーディスクシリンダー

ロータリーディスクシリンダー

ロータリーディスクシリンダーは、ディスクシリンダーを改良してより防犯性を高めた鍵です。

鍵を鍵穴へ差し込むと、内部のタンブラーが回転して 開錠する仕組みとなっています。 比較的安価でありながら、防犯性が高いのが特徴です。

鍵本体の費用は10,000円~20,000円程度、作業料金は10,000円程度が相場です。

ディンプルシリンダー

ディンプルシリンダー

ディンプルシリンダーは、ピッキングに強いと言われている鍵です。

鍵の表面には、大きさの異なるくぼみがたくさん付いています。このくぼみが鍵穴内部にあるピンと合うことで開錠する仕組みです。

上・下・左・右・斜めなどあらゆる方向にたくさんのピンが埋め込まれているため、ピッキングを用いてもすぐには開錠できません。また、くぼみが付いたディンプルキーは複製が難しいことから、うっかりなくしても合鍵を作られてしまう心配が少ないという利点もあります。

鍵本体の費用は15,000円~25,000円程度、作業料金は10,000円程度が相場です。

装飾錠・アンティーク錠

装飾錠・アンティーク錠

デザイン性にこだわった装飾錠やアンティーク錠などは、鍵本体価格が高いことや取り付けが複雑になりやすいことから交換費用も高額になりがちです。

鍵本体の費用については、安くても20,000円~は考えておいたほうが良いでしょう。

電子錠

電子錠

カードキー、テンキーなどの電子錠は、マンションやアパートの共同住宅などに設置させることが多い鍵です。オフィスや店舗など人の出入りが多い場所では、指紋認証、静脈認証、顔認証などの生体認証錠が用いられることもあります。

取り付け作業時に配線工事が必要となるため、交換費用が高額となってしまいます。

鍵本体の費用については、20,000円~200,000円と幅があります。機能が多く複雑なシステムに対応する製品ほど高くなります。

交換費用で選ぶ際の注意点

次は、業者に鍵交換を依頼する際に、費用のことでの注意すべき点についてお伝えいたします。 しっかりと把握しておかなければ依頼をしてから後悔することになってしまうでしょう。

出張費や基本料金など別途かかるか確認する

鍵業者を利用する前に、費用についてよく把握しておきましょう。チェックポイントは、「出張費」や「基本料金」など別途必要な費用が発生するかどうかです。

ホームページや一括見積もりサイトなどで提示している料金は、これらの料金を含んでいないこともあります。あまりにも安すぎる料金の場合は、後から出張費や基本料金を請求させることもあるので、十分に注意してください。

事前に、お電話やメールなどで直接業者へ連絡して、作業代や部品代以外にかかる費用があるかをよく確認しておきましょう。

依頼先で必ず見積もりしてもらう

お電話、インターネット、メールなどで問い合わせた金額は、おおよその料金となります。その業者に連絡して見積もりをもらうまでは、正確な料金はわかりません。

鍵交換の場合は、取り付ける部品によっても費用が変動することも多いのです。また、鍵を取り付ける場所の状態によっても費用に差が出てくることもあります。

依頼前に必ず見積もりを出してもらい、正確な料金を把握しておくようにしましょう。できれば、鍵業者に取り付け現場まで来てもらって、その場で見積もりをもらっておくのがおすすめです。

現場まで来てもらう場合は、見積料がかかるかどうかについても、事前に確認しておいたほうが良いでしょう。

安すぎず高すぎない適正価格の業者へ依頼

料金が極端に安すぎる場合や反対に高すぎる業者はできるだけ避けたほうが良いでしょう。

安すぎる業者は、技術力が高いスタッフがいない可能性があり、取り付け作業が雑になってしまうことがあるからです。

また、高すぎる業者は、後から料金のことでトラブルになる確率が高くなるので警戒が必要です。 適正価格の見積もりを出してくれる鍵業者を選んでおくのが一番無難です。

玄関の鍵は自分で交換できる?

鍵交換費用を節約したいので、自力でなんとかしたいと考える方もいることでしょう。

DIYが得意な方であれば、説明書の通りに手順を踏んでいけば、古い鍵を外すことや新しい鍵を取り付けることはそれほど難しくないでしょう。

まずは部品のサイズを測定する

鍵交換で重要なのは、交換用のシリンダーなどの部品を正しく選ぶことです。全く同じメーカーと型番の部品に交換する場合は問題ないですが、古い部品の場合はすでに廃盤になっている可能性もあります。そのときは代替品を探す必要があります。

サイズの測定が必要なのは、以下の4箇所です。

  • ドアの厚さ
  • フロントプレートの長さ
  • ビスピッチ
  • バックセット

鍵は基本的に返品ができませんので、サイズの合わない部品を購入してしまうとその分費用が無駄になってしまいます。
そのため、正しいサイズの測定を行いましょう。

部品と工具を用意する

サイズの測定が終わったら、シリンダー(鍵穴)を用意しましょう。準備するものは以下の3点です。

  • 新しいシリンダー
  • プラスドライバー
  • マイナスドライバー

シリンダー(鍵穴)を交換するときの手順

いよいよシリンダー交換です。シリンダー交換をするときは、必ず扉を開けたまま作業を行います。また、作業中にビスやピンなどの部品をなくさないように注意しましょう。

  1. ドア側面のフロントプレートのビスを緩めると、フロントプレートが外れます。
  2. シリンダーを固定しているピンを抜き取ると、シリンダーが取り外せます。このとき、シリンダーを支えながらピンを抜きましょう。ピンが抜けにくい場合はマイナスドライバーを使用しましょう。
  3. 取り付けは取り外しと逆の手順で行います。新しいシリンダーをはめ込み、ピンを差し込んで固定しましょう。
  4. ドア側面にフロントプレートをかぶせて、ビスで固定します。
  5. 最後に、扉を開けたまま正しく動作するかの確認を行います。

自信がない場合は鍵屋に依頼

シリンダー部分のみの交換であれば、それほど難易度は高くないとはいえ、購入する部品を間違えるなどのリスクはあります。

DIYに慣れていない場合、ビスの締め方でシリンダーがぐらついてしまったり浮いてしまったりする可能性もあります。

確実にシリンダーを交換したい場合は、鍵屋を利用するのもひとつの手です。サイズ測定はもちろん、防犯性の高い鍵、合鍵を複数持てる鍵など、お客様それぞれにあった鍵を提案してくれる場合もあります。

鍵屋キーホースは、出張費無料でかけつけサービスを行う鍵屋です。車載に部品の在庫を確保していますので、即日の対応も可能です。防犯性の高いディンプルキーや電子錠の取り扱いもございます。鍵のことで気になることがございましたら、まずはお気軽にお電話ください。

お電話は0120-955-127

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